いまやアルダーの心はわたしへの崇拝に対するねたみでいっぱいになり、ついにはわたしを深く恨むようにさえなった。かれは再びその心の奥深くでわたしに対する陰謀を企て、かたわらの石を取り上げるとそれに生命を吹き込み、わたしの目的を妨げようとした。そしてその石をもって、わたしを支配しようともくろんだのである。これが〈ク
nu skin 產品トラグ?ヤスカ〉の由来である。その石にはわたしに対する、永遠に消えることのない敵意がこめられている。そしてアルダーはかれの弟子と呼ぶ者たちとともにわれわれ兄弟から離れて座り、石によって世界を支配することをひそかにたくらんでいたのだ。
わたしはこの呪われた石がわたしとアルダー、および兄弟たちとの間を引き裂いたことを知った。わたしはアルダーのもとにおもむき、どうか石よりその邪悪な魔法を取り除き、かれが吹き込んだ生命を消すようにと必死にいさめた。わたしがそうしたのも、これ以上アルダーを他の兄弟たちから孤立させないためだった。わたしはすすり泣き、かれの前にぬかずきさえしたのである。
だが邪悪な石はすでにアルダーの魂をもその支配下においていたので、かれは頑として心を開こうとはしなかった。その時わたしはアルダーの作り出したこの石が、永遠にかれをとりこにしてしまったことを知ったのである。きわめて侮蔑的だったことが、わたしの心を駆りたてた。
わたしは心からの愛情と、透視によって見知った邪
牛熊證剩餘價值悪な道へ兄が引き込まれるのを防ぎたいがために、アルダーを殴り倒してその手より呪われた石を拾いあげた。わたしはクトラグ?ヤスカを離れたところに持ち去り、中に封じこまれた邪念をおさえつけ、それを生み出すもととなった敵意を鎮めるために、全精力を注ぎこんだ。わたしはこうしてアルダーの私恨が自ら作り出した重荷をかれから取り除いてやったのである。
しかるにアルダーはわたしに対して激怒した。かれは他の兄弟たちのもとへ行き、わたしのことを悪く言いふらしたのである。他の兄弟たちもまた一人ずつわたしのところへやってきては、きわめて侮蔑的な態度で、アルダーの魂をねじ曲げた石をわたしがせっかく取り上げたにもかかわらず、かれに返せと命じたのである。だがわたしは断固として拒絶した。
するとかれらは戦争の準備をはじめた。わたしの民を傷つけるための鉄の武器を鍛造する煙が黒々と空を覆い隠した。年が明けたとたん、かれらはアンガラクの地めざしていっせいに攻め入った。それぞれの軍の前には、わが兄弟らの姿がのしかかるように立ちはだかっていた。
それでもわたしはかれらに対して手を上げる気にはなれなかった。だがこのままわが民の地をむざむざ蹂躙させ、わたしを崇拝する民の血をむだに流すには忍びなかった。また、わたしと兄弟たちの戦いが、災厄しかもたらさないであろうこともわかっていた。この戦いが始まれば、わたしがかつて予見したふたつの運命が、然るべき時より早く双方から放たれ、全世界はその衝突のために引き裂かれることだろう。
そこでわたしは仕方なく、恐れていたことを行なうことにした。